JO2ASQ公式サイト自作ダイポールアンテナ用フロートバラン

ダイポールアンテナ用フロートバラン by JO2ASQ

「ダイポールアンテナの給電部分にはバランを入れる」ことが理想と言われています。バランを入れることにより雑音が減り、特性が安定します。

ポール1本、ACコードで作ったダイポールアンテナ、出力10W以下の条件で運用するには、市販のバランは大き過ぎて高価です。また、移動運用では「工具を必要としない」こともアンテナの重要な条件です。

そこで、工具を使わないで簡単に電線を固定できるバランを作りました。ポリエチレン製の食品容器に、コネクタとフロートバランを組み込んだものです。容器の側面には逆L字型の溝を切って、コマ結びしたコードの端を引っ掛けるようにしました。

バランは同軸ケーブル1.5D2Vを3回巻きで作りました(同軸ケーブルは耐熱性、強度に不安があるため、現在は耐熱ビニル線を撚り合わせたものを使用しています)。巻き数を増やしすぎると、例えば自局が水平ダイポールを使った時にモービルホイップの相手局と交信できないことがあります。

容器の底面には、塩ビパイプの一部をカットしたものに、12mmのアルミパイプを付けています。ポールの上端が開放されている場合には、そのまま差し込むだけ。ポールの途中に付ける場合には、Uボルトとプレートでポールに共締めします。アルミパイプの角度が変わるようになっているため、無理な力が加わることなく簡単に取り付けできます。

バラン全体図 逆V型ダイポールを設置したところ

使用例(ポールの先端に付いています)

食品保存容器に組み込んだバラン

作成 2006年2月9日、更新2021年3月5日