JO2ASQ公式サイト自作自作無線機の紹介

自作無線機の紹介 by JO2ASQ

私(JO2ASQ)がこれまで自作した無線機(リグ)の紹介です。プリント基板では成功率が低いので、ベタアースに4つ目基板を載せる方式で組んでいます。ここに至るまで、数台の「ボツ作品」も存在します。

1. 50MHz CW 0.2Wトランシーバー

1997年に製作した最初の自作機です。送信部は 2SC1906+2SK241+2SC2053 の3段構成です。回路は高田継男著「ゼロからつくるアマチュア無線局」(CQ出版社)を参考にしました。ただし、送信出力を検出してサイドトーンを鳴らす回路を付加してあります。当時は50MHzで運用した経験が無かったので、無事に交信ができた時の感動は格別のものがありました。

ケースは「パッチン錠」を取り付けて、工具を使わないで開けられるようにしました。これは便利です。当初、単3電池6本または8本を内蔵する予定でしたので、シャーシが少し大きめです。

50MHz CW トランシーバー 50MHz CW トランシーバー 構成図

2. 10MHz CW 1Wトランシーバー

1999年に製作した2台目の自作機です。当時、HFで移動運用できるリグは、ミズホのピコシリーズなどいくつか市場にありましたが、10MHzのリグは見なかったので、自作してみました。回路の構成は前作とほぼ同じで、次の点がバージョンアップしています。

季節を問わず、1Wで北海道や九州、そして韓国あたりから応答があるのは、なかなか快感です。

10MHz CW 1Wトランシーバー 10MHz CW 1Wトランシーバー

3. 50MHz AM 0.1Wトランシーバー

2005年に製作しました。完成したのが9月でEスポシーズンは終わってしまいました Hi。LM386Nを送信時はマイク入力の増幅、受信時には低周波増幅で兼用している他は、送信と受信を別々の回路にしている構成です。送信は2SC1906VXO+2SC1906ファイナル+LM386N終段コレクタ変調、受信は3SK73中間周波変換+MC1350P+検波+LM386Nの構成です。受信のIFは455kHzです。これぞAMトランシーバーといったところでしょうか。

写真の通り、幅100mm、奥行150mmの超小型です。最適配置になるよう、実体図を何回も書き直しました。ハンディートランシーバー型にすればさらに良かったです。

50MHz AM トランシーバーのパネル 50MHz AM トランシーバーの内部

4. 135kHz 50W 送信機

2009年4月に、135kHz帯がアマチュア無線に開放され、自作機で保証認定を受けて、2エリアでの第1号免許となりました。インターネット上に自作に関する情報はほとんど無かったので、一からのスタートでした。

現在の技術水準と比較すると、リグ、アンテナともに見劣りするものですが、基本的な機能は押さえており、CWでは何とか実用になるレベルです。

現行機種はフィルターの性能を向上させています。写真では水道塩ビパイプに巻いたコイルですが、Qを考慮したトロイダルコアに変更しています。

135kHz CW 送信機のパネル 135kHz CW 送信機の内部

作成 2005年11月22日、更新2021年3月5日